クリエイターに関する資格は以前、色彩検定をご紹介しましたが、
PhotoshopやIllustratorにも専用の資格試験が存在します。
■参考記事www.minority-records.info
今回はビジネス能力認定資格を主催しているサーティファイ社の
Photoshopクリエイター能力認定試験についてご紹介します。
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目次
試験目的
Adobe Photoshopを駆使して提示されたテーマや素材・仕様に
したがって作品を制作する能力を図るものになります。
※一部サーティファイ能力認定試験より引用
受験できるランクと概要
スタンダード
スタンダードでは下記の項目が主なポイントとなっています。
①Photoshopの基本操作ができるか。
②Photoshopを使って作業指示書通りに効率良く正確に作品を
つくり上げることができるか。
基礎知識、ツール操作、作品作りと段階を経て問題が出題されます。
スタンダードと名乗っているが、受講者が増加しているおかげか難易度が年々上がっています。
エキスパート
エキスパートではスタンダードの知識・技能レベルは習得済みを
前提としており、下記の項目を主なポイントとして重視しています。
①DTPやWebデザインに関する基礎知識が身についているか。
②クライアントのニーズに応えられるような複雑な作品がつくれるか。
スタンダードが合格できているのが基本前提のランクで
難易度が体感比で3倍くらい跳ね上がっています。
知識の方は詰め込んでいけばどうにかなりますが、
実技の方はショートカットを駆使するのは当然ながら
作業スペースをうまく確保しないとあっという間に時間が足りなくなります。
受験資格・受験料
学歴・年齢制限はありません。
受験料、試験会場、試験日時は下記のとおりになります。
スタンダード | 7600円(税込) |
エキスパート | 8600円(税込) |
試験会場 | 全国のパソコン教室、 職業訓練校などで実施 |
試験日時 | 各試験会場によって異なります |
※試験会場と試験日時に関してはサーティファイの公式HPにてご覧ください
合格率
スタンダード・エキスパート共に72.3%とアナウンスされています。
(2018年度平均)
実際の体感難易度はエキスパートは高く感じるため、
50%以下という認識で試験を望んだ方がメンタル的にも対策になります。
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出題形式
①スタンダード
実技、実践の2つから構成され、基本操作による画像ファイルの作成、
問題文の指示書に従いながら作品を制作していき、解答データを提出していきます。
②エキスパート
知識、実技、実践の3つから構成。
知識に関しては選択式問題となり、実技・実践に関してはスタンダードと流れは同じになります。
※ただし、難易度がざっくり3倍は上がっています
目安となる勉強時間
スタンダード | 約20時間 |
エキスパート | 約18時間 |
※あくまでも目安の勉強時間となります。
メリット
①普段使わないツールや表現を使う機会を得られ、スキルが大きく身につく
Photoshopを使いこなしたら年収1000万円はもちろん、
かつてはMacとPhotoshopだけで1億円稼いだクリエイターも複数存在したともいわれています。
②WebデザイナーやDTP関連の職種に応募する際に有利になる
可能であればエキスパートが望ましいのですが、
専門職でなければ十分に履歴書の資格欄に穴埋めができます。
デメリット
①マイナーな資格な為、知名度が圧倒的に低い
理解のある会社や面接官が極めて少ない点が挙げられます。
デザイン系の資格は全般的に致し方ないのですが、効力を発揮する場合は職場をかなり選びます。
②マンガ、イラストなど一次・二次創作を描く分には必要がない
ブラシツールやクリッピングマスクなど必要なツールのみを使うだけで済むので
資格で身につくスキルが必要ない点が挙げられます。
職業訓練で授業があるところは受験できる環境になっていますので
受験されることをオススメします。
私も職業訓練を受けていた時にエキスパートを受験したのですが、
コテンパにやられましたので今度受験する時は無難にスタンダードを受験します^^;
サンプルの受験問題が公式からダウンロードできますので
公式テキストとあわせて何度も反復で解いてみてください。
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