今回は、クリエイティブ関連の資格試験の一つである
「色彩検定」につきましてご紹介していきます!
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色彩検定とは?
公益社団法人色彩検定協会が実施している文部科学省後援の資格試験で、
色彩に関する資格試験の中では最も歴史のある資格試験となっています。
ランクは最上級の1級から3級の3段階と
別枠でUC(ユニバーサルデザイン)級が存在しています。
受験制限は無いものの、初見の方は3級から受験するのをとてもオススメしています。
(ウィキペディアより一部引用) 色彩検定協会/カラーコーディネーター
受験日と受験料(2021年度)
受験日は毎年6月と11月の2回行われ、
1級に関しては11月に1次試験、 12月に2次試験が行われます。
夏期検定 | 6月27日(日) |
対象試験 | 2・3・UC級 |
申込期間 | 4月1日(木)~5月24日(木) |
冬期検定 | 11月14日(日) 1級2次試験は12月19日(日) |
対象試験 | 全級実施 |
申込期間 | 8月2日(月)~10月11日(木) |
合格率(2020年度)
公式HPに掲載されている最新のデータは下記のとおりになっています。
1級 | 45.0% |
2級 | 77.6% |
3級 | 76.3% |
UC級 | 87.3% |
体感合格率はこの数字の5~6割と勘定するのがベストだという声が挙げられます。
実際に3級を受験しましたが、もっと合格率は少ないと感じました。
出題範囲(3級)
私が以前受験した3級では、ざっくりとした出題範囲は
このようなかたちでした。
・身体について
・色相環について
・色の名前
・配色について
・色彩とインテリア
・ファッション
光が目から脳に伝わって色として認識するまでの
チャートを覚えることになり、理科の要素が関わってきます。
ファッションに関してはアパレルの仕事をされる方は 必須ともいえますが、
イラストを描く方も 頭の片隅にはぜひとも置いて欲しい項目です。
1・2級の大きな下敷きとなっており、これをマスターしないと
1・2級の合格は絶望的とも言われるほど大事な基礎となっています。
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目安となる勉強時間
1級 | 約176~220時間 (平日2時間、土日6時間を 2ヶ月~2.5ヶ月実施) |
2級 | 約120~160時間 (週15~20時間を2ヶ月実施) |
3級 | 約40時間前後 (週5時間を2ヶ月実施) |
UC級 | 約25時間 (週5時間、1.5ヶ月実施) |
※1・2級はそれぞれ下位級の理解が完全に把握できていることを想定としています。
メリット
①色相環・配色に関してはイラストで視線を引き立つために
配色レイアウトを変えるだけで大きく変化するだけ
周りと比べてかなりのアドバンテージになります。
②論理的に説明することでクライアント様や周りに
説得することができるのも大きなプラスになります。
こちらから提案を出すこともできますのでかなり有利に立てます。
③2級以降になりますが、都内を中心に実際に資格手当が
支給される企業もあり、給与アップの要因になる点が挙げられます。
こちら求人ボックスに掲載されている求人では、
色彩検定2級以上の方には資格手当が支給されていることが明記されています。
④ほかには建築会社では採用基準に「色彩検定2級以上」などを
提示する企業もありますので、採用の幅が一気に広くなるのも見逃せません。
デメリット
メリットもあれば、もちろんデメリットもあります。
①かつては国家資格だった色彩検定は、2005年に民間技能審査事業認定制度により
公的資格として廃止され、資格としての効力が薄くなった点が挙げられます。
②IT系、DTP、アパレル、建築関連以外では履歴書の取得資格一覧の
穴埋めにしかならない点と面接官の理解力が日本全体でかなり乏しい点があり、
簿記や英検と比べて資格の効力を発揮しづらいのも色彩検定の弱点ともいえます。
③色彩検定のアドバンテージを生かせる企業が地方には極めて少なく、
就職先が主要都市に限定される点があります。
まとめ
確かに合格することがベストではありますが、
大事なのは、受験をして少しでも知識をインプットすることです。
私は残念ながら3級は不合格になりましたが、
色相環や配色、ファッションに関しては
イラストを描く上ですごく意識するようになってきました。
イラストにおける色の位置関係は極めて重要なだけに
一度、色彩検定に受験されてみてはいかがでしょうか?
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